MIBIRDの一人の心の重さは世界の重さと同じ
サバイバルに必要な「想像力」
2010/05/25
『闇の子供たち』という映画を観た。
子供たちの人身売買などが描かれた作品である。
以前から気になってしょうがない作品であったが、テーマが重いとわかっていたので躊躇していた。が、先日のテレビ放送で観る機会を得た。
全編にわたって私は犠牲となっていく子供たちに感情移入していた。「私があの子だったらどうだろう」と。これは、子供の頃からの一つの私の本能である。本能的にくやしさが込み上げてくる。「自分自身を守りきれない、守る力が備わっていない」というくやしさ。そのくやしさを心の中でシミュレーションし、今日まで成長してこれたように思う。
日本は他国と比べ、まだかろうじて安全なように思われているが「精神的な殺し合い」は日常茶飯事にあったりする。“言葉の暴力(イジメ)”、“ドメスティックバイオレンス”、“パワーハラスメント”など。。。
私は精神的にも肉体的にも、「生き抜く」ためには「くやしさ」をしっかり認識することがまず大切だと思っている。目にした全ての「悲しみ」を教訓に、「真剣に考える」ことも。真剣に考えたことがすべて正しい答えを生むとは限らないが、とりあえず自分の生き方は見えてくる。
「ああなったらどうしよう」と“悩む”のでなく、「ああなった時は(自分なら)どうするだろう」と“考える”。
神様は人間が自己を守り生きられるように「想像力」を下さった。
人を傷つけないための想像力。
自分の身を守るための想像力。
人を愛するための想像力。
「無力」な時もあるだろうが、「無駄」ではない。
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