夢との別れと金平糖

2010/06/03
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私は高校生の時、将来は絵を描く仕事に
つこうかと思い、漫画なぞ描いていた。
当時から占いの研究をしてはいた
のだけれど趣味でしていたので、
まさかの逆転で現在に至っている。

まぁ、高校時代には見えなかった「宿命のあれこれ」が今は見えるし、
知識も増えたので、この成行きは当然かと思う。


高校一年生の春(二年の春だったかな?)、なかなか良い感じの
ストーリーを思いつき、漫画を描き始めたが〆切りに間に合わなかった。
けっこう夜も寝ずにがんばったし、
遊びにも行かず描いていた。

が、間に合わなかった(笑)

そこで、全て描き終えたら口にしようと思い机の上に飾っていた金平糖を
マンションのベランダから満開の桜景色を観降ろしながら頬張った。

そのときの至福感は今でも忘れられない。

夢をあきらめたのに何故至福なのか?
それが正しくは夢ではなかったからだ。
夢だと思い込んでいたけど夢ではなかった。(負け惜しみではなく)

そんな経験、皆さんにはないだろうか?

失恋と似ているかもしれない。

占いの世界では縁の無い人とはいずれ離れるようにできている。

つまり、「失った恋」ではなく、「縁のなかった恋」となる。

思えば、私なぞは描く作品、描く作品、決まってテーマが
「人間の深淵」なのだ。
そんなもの、心理学者か占家にでもなった方がより良い方向に
決まっている。

ずいぶん楽しくも苦しい(ほとんど苦しい)回り道は
その後数年続くのだが、
回り道をして良かったと思う。

回り道の経験もなく占家になるなんて、そんな恐ろしいこと
考えられないもの!!

 
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