「金魚」は夏の季語なれど
冬にみるのもまた良いもの
この時期に夏が急に恋しくなって氷を食べたくなることもある
夏の反対は冬
春の反対は秋
当たり前だと感じるこの奇跡は実はとても深い意味を私たちに隠している
日本人がとりわけ繊細なのも季節がはっきり分かれるからだろう
「寒さ」と「暑さ」を同時に得ることはできない、「若さ」と「老い」もまた同じ
けれども
冬は雪が美しく、夏は光が美しく、春は桜が美しく、秋は紅葉が美しい・・・
それぞれを“極めること”ではじめて「平等」というものが
手に入るのかも知れない
私たち日本人が一番理解をしておきたい真理の一つだ